第36回日本神経理学療法学会サテライトカンファレンス in KOBE
The 36th Satellite Conference of the Japanese Society of Neurological Physical Therapy in KOBE


神経理学療法のエビデンス創出と臨床応用
― 私の臨床を変えるために ―

-
集 会 長 :野添 匡史(兵庫医科大学)
-
会 期 :2026年 2月 7日(土)09:00 ~ 16:10
-
会 場 :兵庫医科大学 神戸キャンパス
-
開催方法 :対面 & オンデマンド配信
-
運営事務局:〒650-0045 兵庫県神戸市中央区港島1丁目3-6 兵庫医科大学
E-mail: 36th.jsnptsc@gmail.com
大 会 趣 旨

JSNPT36SC_開催趣旨
現在、「エビデンス」という言葉は広く浸透しているものの、臨床現場での応用は依然として十分とは言い難い。脳卒中リハビリテーションの分野においても、ガイドラインの実践を妨げる要因として、時間的制約や情報へのアクセス困難といった環境的な課題に加え、リハビリテーション専門職者自身の“知識”や“技能”といった人的要因が大きく関与していることが報告されている(Cormican A, et al. 2023)。国民の健康増進に真に寄与する神経理学療法を展開していくには、エビデンスの臨床応用を推進するとともに、臨床家自身が臨床研究に主体的に関与し、研究を推進していく体制づくりが不可欠である。
我が国において、このようなエビデンス実践を強力に促進する手段の一つが診療報酬への収載である。近年の診療報酬改定ではエビデンス重視の傾向が一層強まり、とりわけ臨床疫学的な裏付けが乏しい領域は、報酬の対象から外される動きすら見られ始めている。社会保障費のさらなる抑制が求められる中、臨床家が日々の診療から得られるデータを活用し、エビデンスの創出に貢献することは、もはや自身の職域や身分の保障に直結する時代になったといえる。
一方で、「目の前の対象者に適用できるエビデンスがない」「理学療法の効果をうまく示せない」といった現場の課題に直面している臨床家も少なくない。こうした課題に対し、臨床家自身がエビデンス創出に関わることは、現場の問題解決に直結するのみならず、神経理学療法の効果を客観的に評価し、自らの臨床実践をより一層洗練させることにもつながる。
本カンファレンスでは、「神経理学療法のエビデンス創出と臨床応用-私の臨床を変えるために-」をテーマに掲げ、エビデンス創出の具体的手法とその臨床応用について、臨床家にとっても明確な理解が得られる内容を提供する。また、ハンズオンセミナーではRを用いたDPCデータ解析の実践を通じて、データハンドリングの具体的スキルを学ぶ機会を設ける。さらに、エビデンス創出に豊富な実績を持つ日本予防理学療法学会および日本循環器理学療法学会との共催講演を通じて、学際的かつ発展的な議論の場となることを期待している。
第36回日本神経理学療法学会サテライトカンファレンスin KOBE
集会長 野添 匡史
企画1:教育講演
エビデンス創出の具体的方法と臨床応用の実際を学ぶ
神経理学療法におけるDPCデータ研究の展開と臨床活用
神経理学療法における予測モデル研究と臨床活用
神経理学療法における尺度開発研究と臨床応用
神経理学療法における無作為化比較試験と臨床応用
企画2:共催講演
他学会共催講演で学際的な研究視点を学ぶ
神経・予防理学療法におけるJAGES調査研究の展開と臨床活用
[共催]日本予防理学療法学会
神経・循環器理学療法における多施設共同観察研究と臨床応用
[共催]日本循環器理学療法学会
企画3:総合討論
エビデンス創出と臨床現場の溝をどう埋めるか
神経理学療法における臨床研究の限界を超えるには
― エビデンス創出と臨床現場の溝をどう埋めるか ―
同日開催
ハンズオンセミナー
私もできる!Rを用いたDPCデータ解析の入門&実践
定員
-
対面(現地)参加 :400名
-
ハンズオンセミナー :25名
-
オンデマンド参加 :1,000名
参加費
-
JSNPT・日本理学療法士協会 会員: 3,000円
-
ハンズオンセミナー:6,000円(上記会員のみ対象)
-
会員外参加可能:別価格